社会活動

よりよい道徳教育と道徳授業をめざして - 平成30年度柏市大学連携講座を開催 -

 平成30年8月23日(木)に柏市大学連携講座「道徳教育研修」が麗澤大学で開催され、約110名の小中学校教員が熱心に聴講しました。

 はじめに麗澤大学を代表して、本学道徳科学教育センターの川久保剛 副センター長より挨拶、柏市立教育研究所より講師紹介が行われました。今年の講座は本学大学院学校教育研究科の江島顕一准教授、広中忠昭講師の2名の講師により「『考え,議論する道徳』の実現に向けて」の総合テーマのもと講義が行われました。

 江島講師は、「『考え,議論する道徳』の実現に向けて」と題して、①「特別の教科 道徳」の成立背景、「特別の教科 道徳」の方向性、③「観」の省察 という3つの観点から、学習指導要領に見る道徳教育の変遷と教科化の動向を解説し、今回の教科化により、これまでの道徳教育と変わるところと同じところについて説明しました。次に、「考え、議論する道徳」の実現には、「振り返り(考える)」、「言語活動(書く、話し合う)」、「自我関与(考える)」などを適宜適切に取り入れた授業づくりが大切であると解説し、自分の授業で実践している「道徳ノート」の活用について紹介しました。また、評価については留意点や評価の目という点から解説しました。そして、「道徳授業」で大切なことは①価値観、②児童生徒観、③資料観であり、「道徳教育」で大切なことは①教科観、②道徳教育観、③教師観であると解説し、それらの省察が重要であると結びました。

 続いて、広中講師は、「『特別の教科 道徳』 実践編-評価から考える 道徳科の授業作り-」と題して、今年度から始まった小学校における道徳科の評価に対する先生方の不安の声を紹介しながら、道徳科の評価の基本的な考え方、評価の目的などについて解説し、評価の記述の際の配慮点について述べました。また、道徳科の教科書の展開例を紹介しながら授業作りの視点について解説しました。

 今回の講座は3時間ほどの時間でしたが、今年度より小学校において「道徳科」の授業が開始されたこともあり、多くの方が参加し、受講者はそれぞれに熱心に聴講し、満足した雰囲気の中で閉会しました。

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