平成30年度「自校学習プログラム」実施報告
上級生が新入生を対象に、麗澤大学の建学の理念や歴史、創立者について、在学生の視点から講義する「自校学習プログラム」が、4月4日から6日にかけて実施された。
外国語学部では、専攻ごとの新入生オリエンテーションキャンプの一環として、経済学部では、学部全体で行なっている導入授業の一環として実施された。
本年は、外国語学部の英語2専攻のプログラムには4名の上級生が、国際交流・国際協力専攻と中国語専攻のプログラムに4名の上級生が、経済学部のプログラムに9名の上級生が、それぞれ春休み期間中に入念な準備をし、事前リハーサルを経て、本番を迎えた(外国語学部のドイツ語・ドイツ文化専攻と日本語・国際コミュニケーション専攻のプログラムは、今年度は教員によって実施された)。
プログラムでは「どうすれば新入生にとって、分かりやすく、楽しく、ためになるプログラムができるか」を課題としながら、大学全体に共通する内容と、学部・学科・専攻・コースに応じた内容を組み合わせたプログラムを考案し、プレゼンテーションを行う。
外国語学部の英語コミニケーション専攻・英語リベラルアーツ専攻では、学生食堂「ひいらぎ」にて行なわれた。上級生スタッフ4名が壇上に上がり、パワーポイントを使用してクイズなどを交えながら、創立者の生涯や麗澤大学の特色について発表した。昼食後の時間帯ながら、新入生たちは興味深く話に聞き入っていた。
外国語学部の中国語専攻とIEC専攻では、上級生スタッフ4名が、麗澤大学の建学の理念、履修システム、留学情報、施設情報などをクイズ形式を取り入れて説明し、その後はグループに分かれて実際に園内を散策してまわった。貴賓館の見学が印象に残った新入生が多く、「創立者の志に触れること ができた」という声があった。
経済学部では、新1年生全員を対象にして自校学習プログラムが実施された。上級生スタッフ9名が、麗澤大学の建学の理念、創立者の生涯、大学のキャンパス、履修のシステム、留学のことなど、大学生活全体についての説明を行ない、その後、経済学部2学科5専攻の特色について発表がなされた。上級生の学修や経験を踏まえた内容に、新入生も熱心に耳を傾けていた。
自校学習プログラムを担っている上級生のスタッフたちは、数ヶ月前のスタッフ募集の際に応募をして自発的に活動に参加してくれた者ばかりである。自らが自らの学生生活を振り返り、自らの大学のことを学び直して、新入生に伝えていくという本プログラムは、上級生スタッフに最も大きな学びと経験を及ぼしている活動でもある。
来年度も「自分もあの上級生のようになりたい」「自分も新入生のために何かがしたい」と思う学生たちによって、「自校学習プログラム」が継続していくことを期待したい。
(道徳科学教育センター員・外国語学部准教授 宮下和大)