講演、シンポジウム

ベトナムの道徳研究センターからの視察団が来学

 本学の提携校であるベトナム国家大学ホーチミン市校人文社会科学大学から、「道徳研究センター」のご一行5名が4月20日から25日までの日程で来日され、各所の視察および交流をされました。来学されたメンバーは次の通りです。

ベトナム国家大学ホーチミン市校人文社会科学大学 道徳研究センター
所長           ヴー・ティン教授(元同大学副学長)
副所長        グエン・テゥ・フン准教授(同大学日本学部副学部長)
研究員        グエン・スアン・クアン氏 
客員研究員  ブイ・アイン・トゥイ助教授(労働社会大学副学長)
同              グエン・スアン・テー氏(ホーチミン市教育管理幹部学校学長)

280421江島1  ベトナムを代表する同大学は、国の中核を担う人材を輩出しているが、本学の姉妹法人である公益財団法人モラロジー研究所との長年にわたる交流や本学との学 術的交流を通して、今後の人材育成における道徳教育の重要性に着目され、昨年12月に、ベトナムで初めて道徳を学問的に研究する「道徳研究センター」が設 立された。このセンター設立に当たっては、モラロジー研究所との間で連携協定が締結され、その協定に基づき、同研究所の招聘で今回の来日が実現した。

  本学の視察では、始めに江島助教から、本学における道徳教育の現状についての解説があり、引き続いて意見交換が行われた。その後、江島助教が担当する 「道徳教育の研究」およびこれまでの交流を担当してきた堀内教授が担当する「比較社会論」の授業参観、グローバルドミトリーの見学を行った。また、中山学 長とも今後のコラボレーションについて意見交換を行い、さらなる協力要請があった。
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 併せて、麗澤中学・高等学校にも訪問し、竹政校長等から、同校における道徳教育の現状説明を受け、中学、高校それぞれの道徳の授業を見学するとともに、今年度新たに運用を開始した新生徒寮を視察した。寮を視察する際には、ホーチミン市出身の日本人生徒が案内し、流暢なベトナム語で日常の様子を説明したこともあり、大変和気あいあいとした交流の時間を持つことが出来た。とくに、ベトナムの文部省顧問を務められているヴー・ティン団長は、今後のベトナムにおける道徳教育の計画立案の役割をお持ちのため、実際に使用しているテキストや具体的な授業内容について、大変熱心に質問をされていた。
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   モラロジー研究所では、最初に、道経一体経営の普及に取り組む企業部の活動について意見交換するとともに、同時期に開講されていた社会人対象講座を見学し、モラロジーの体系的な研修の内容について、意見交換を行った。また、創立者の生涯を紹介する廣池千九郎記念館においても、大変熱心に見学された。  
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 さらに、ヴー・ティン団長は、「ベトナムの道徳教育の現状」というテーマで講演され、大学・研究所関係者が熱心に聴講した。
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 4月23日と24日は、創立者が昭和11年に開設した群馬県の谷川セミナーハウスを訪問し、創立者の事蹟を見学すると共に、今後の交流についての意見交換が行われた。

  今回の来訪は、道徳研究センターが設立されて初めての海外視察であり、今後の活動の方向性を確認される機会となり、充実した視察が出来たことに満足して帰国された。ベトナムは、経済発展を背景に日本との連携強化が期待されていることもあり、本学に在籍する同国出身学生も年々増加しており、益々その交流が盛んになることが期待される。

 

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