社会活動

第55回教育者研究会(宇都宮会場)で 江島准教授と中山学長が講演 ―「道徳教育の新たな充実を目指して」―

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平成30年8月8日(水)、公益財団法人モラロジー研究所主催の第55回教育者研究会(宇都宮会場)が「道徳教育の新たな充実を目指して」をテーマに宇都宮市の栃木県教育会館で開催されました。

当日は、現職の学校教員など約110名の参加者を迎え、(公財)モラロジー研究所関東ブロック副部長の高田哲郎による主催者挨拶、来賓挨拶のあと、午前中に現職教員による体験発表、江島顕一経済学部准教授の講演、午後には中山理学長による講演並びにシンポジウムが行われました。

現職教員による発表は、小山市立大谷中学校の渡辺泰隆先生より、文部科学省の「特色ある道徳教育支援事業」および小山市教育委員会の「小山市道徳教育拠点校」に指定された同校における道徳教育の実践報告が行われました。報告では、学習指導案の簡略化、内容項目分析表の活用などの提案があり、授業での取り組みや実践指標について発表がありました。

  江島准教授は、ご専門の道徳教育史の観点から「特別の教科 道徳」の成立背景について紹介があり、学習指導要領改正のポイントや「特別の教科 道徳」の方向性などについて話されました。そして、本学の必修科目「道徳科学」における授業実践の具体例として、数人のグループで道徳的な取組を検討し、それを実行し、振り返り、発表する「ちょこモラ(ちょこっとモラル)」という問題解決型学習の紹介があり、最後に道徳教育で大切なことは「道徳科をどう捉え」「教師をどう捉えるか」であると結ばれました。

中山学長は、はじめに、本学が行った海外の大学でのモラルに関する講演会・学会発表・共同研究などの紹介をしたあと、道徳教育の現状と特別の教科「道徳」について、制度や法律上での道徳教育の位置づけや目標、これからの時代に不可欠な道徳性などの話をされました。また、海外では人格教育が盛んに行われ、教育によい効果を与えていると紹介されました。そして、子供たちが幸福になる道徳教育とはどのようなものかとの話から、どの教師も生徒のロールモデルであり、教師の人格こそが生徒の人格に最も影響を与えるものであり、教師自身が道徳教育に向き合い、生徒の成長を支援するとともに、自らも学び続け、品性を向上させることが大切であると結ばれました。参加者は中山学長のユーモアを交えた講演に引き込まれるように聞き入っていました。

その後、主催者代表挨拶をされた高田副部長、江島准教授、中山学長によるシンポジウムが行われ、参加者からの質問に答える形で、講演の内容について補足説明などが行われました。

当日は、台風13号の影響も心配されましたが、盛会のうちに終了いたしました。

《お知らせ》

本学は、平成30年4月に大学院学校教育研究科道徳教育専攻を開設しました。道徳は「特別の教科」として、平成30年度から小学校において実施されており、平成31年度からは中学校において実施されます。この大学院は、我が国において初めて道徳教育に特化した大学院で、道徳教育の理論と実践の融合を通して、教科化される「道徳科」に精通した教員や専門研究者の養成に取り組むとともに、教育学における新領域「道徳教育学」の開拓に向けた研究と教育を展開していきます。

 8月25日(土)に、この大学院に関する説明会を開催いたします。興味をお持ちの方は奮ってご参加ください。
説明会等の情報は、以下のウェブサイトで公開しております。ぜひご覧ください。http://gs.reitaku-u.ac.jp/news/6817

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