講演、シンポジウム

第54回教育者研究会(柏会場)で中山学長が講演 ―「道徳教育の展望」―

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平成29年8月4日(金)、公益財団法人モラロジー研究所主催の第54回教育者研究会(柏会場)が「育てよう子供の心、高めよう教師の心」をテーマに麗澤中学・高等学校で開催されました。

当日は、現職の学校教員など約80名の参加者を迎え、風澤俊夫千葉県モラロジー協議会会長の主催者挨拶、越川文子生涯学習本部関東ブロック部長の挨拶、森田健一千葉県知事の祝辞が代読された後、研究会が開始されました。


はじめに松戸市立相模台小学校の久保田嘉一教諭による体験発表、中山理学長による講演、植草学園大学の野口芳宏名誉教授による模擬授業と質疑応答が行われました。

久保田嘉一教諭による発表は、「多面的・多角的に捉え考える道徳授業」と題して小学校における事例発表が行われました。

中山理学長は、はじめに、制度や法律上の道徳教育の位置づけを踏まえ、特別の教科「道徳」における新しい道徳教育の目標は、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養い、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てることであると説明され、道徳教育とは「人格教育」であり、児童・生徒の人格の向上を支援するのが教師の役割であると話された。

続いて、グローバル化時代における道徳の位置づけについて、海外における人格教育の紹介や、海外大学等との共同研究の成果を踏まえ、21世紀型の汎用的能力の中核は道徳であること。それは諸外国においても、日本の「社会人基礎力」などにおいても同様であり、社会環境が大きく変化する時代になっても道徳の重要性は変わらないことを説明されました。

最後に、私たちが目指すべき道徳教育とは、教師自身が道徳教育に向き合い、生徒の成長を支援するとともに、自らも学び続け、品性を向上させることが大切であり、教師自身は好むと好まざるとにかかわらず、そのロールモデルであると結ばれました。

野口芳宏名誉教授は「人物教材を生かした道徳授業」と題して模擬授業を展開され、道徳教育の本来のあり方は、信ずるに足る道徳教育を子供のときにしっかりと教えることが大切であり、判断基準を教えることが大切であること。これにより多面的・多角的なことは大人になってから考えられるようになることなどを講演されました。

   

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