社会活動

第50回教育者研究会の2会場で中山学長が講演

公益財団法人モラロジー研究所が主催し文部科学省が後援する教育者研究会が、今年で50年目を迎えました。この記念すべき年の研究会では、長野県の佐久会場と東京都の千代田会場の2会場で、中山学長が講演を行いました。 8月8日(木)には、長野県佐久市の交流文化館浅科において「心のエネルギー」をテーマに佐久会場の研究会が開催されました。佐久市長の柳田清二氏の挨拶に引き続き、午前の部では佐久市内の小学校3校と長野県農業大学校の先生方4名の体験・研究発表がありました。その発表を受けて「学校と地域の関わり」「食育について」「教師・親・子で「共に学ぶ」」のテーマに分かれて分科会が行われました。午後の部では、中山学長と独立行政法人科学技術振興機構顧問・東京大学名誉教授の北澤宏一講師による講演が行われました。中山学長は、「心のエネルギーを育てるエンパワーメント教育」と題して、75分間の講演を行いました。この中で中山学長は、海外での人格教育の現状に触れ、品性教育について共同研究を進めているミズーリ大学訪問の際に訪れた品性教育による教育の立て直しを実践して効果を上げた中学校を紹介し、人格教育が教育全般に与える効果が大きいことを話されました。そして、教師が目指す道徳教育として「道徳教育を教師が自らの課題として受けとめること」「どのような道徳教育を目指すのか、ミッションを持つこと」「道徳教育とは、生徒自身がもつ自己中心的な考え方を自他共存の考え方に書き換えられるよう支援すること」が大切であると結び、約50名余の参加者は熱心に聴講されていました。 8月17日(土)には、千代田区立日比谷図書文化館において「自尊感情を育てる」をテーマに掲げて千代田会場の研究会が開催されました。冒頭では、千代田区教育委員会の教育長の挨拶や指導課長による講義等があり、千代田区における道徳教育への熱心な取り組みが感じられました。最後に登壇した中山学長は、「教育展望と教師の資質」と題して、60分間の特別講演を行いました。この中で中山学長は、国際的に道徳教育に対する取り組みが高まっていることを紹介しつつ、グローバル化に対応するためにも道徳教育が重要であること、道徳教育では生徒・児童の共感性や想像力・洞察力を刺激することが重要であり、そのためには、教師が道徳教育を自身の課題として認識すること、道徳教育は教えるのではなく道徳心を引き出すことと捉えること、自己中心的な見方から自他共存の視点へ広げる支援をすることの3つのポイントを提示し、教師の役割は極めて大きく皆さんの頑張りに期待したいと結びました。50名余の参加者は、一様に中山学長の話を熱心に聴講し、満足した雰囲気の中で 会が閉じられました。

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