社会活動

千葉県立船橋二和高等学校の職員研修会で井出学長補佐(道徳科学教育センター員)が講演

平成25年5月22日(水)、井出学長補佐が千葉県立船橋二和高等学校(校長:鈴木祐弘先生)の職員研修会で道徳教育に関する講演を行いました。これは、今年度から千葉県の高校において道徳が必修化されたことに伴い、どのような授業を展開すればいいのか、という学校現場からの要請に基づき、平成25年に『高校生のための道徳教科書』を出版した道徳科学教育センターがセンター所属教員を講師として派遣実施したものです。

同校は平成25年度の「道徳教育研究指定校」に指定されており、すでに千葉県が作成した道徳読み物教材『明日への扉』を使った授業に取り組んでいます。第1回目の授業では「津波の漂着物」をテーマに授業を展開されたということでした。

井出学長補佐は、はじめに「道徳はなぜ教育しなければならないのか」ということについて、「国語」「数学」「道徳」は教育を受けなくても身につくが自己流になってしまう、正しく身につけるには教育が必要であると教育の必要性を話した。そして、教育が一番難しいのは「道徳」であり、そのためには知識に裏づけられた道徳の実践が大切である。また、「道徳」の教育は大人が上位で子どもが下位であるという立場ではできない、むしろ子どもの方が道徳的に良い行いや考え方ができることがあるとして、道徳教育の意義と展開方法について話を進めた。

「道徳」の授業では身近な事例をとおした道徳実行の効果や普遍的な道徳など知識としての道徳を学ばせることができる。また、課外活動や日常における教育では実践をとおした人間力の養成ができ、生徒自身の豊かな人間性を育むことができるとし、事例として麗澤大学のリーダー教育であるリーダーセミナーの学生の手記で学生の成長の様子を紹介した。

そして、道徳教育には①生徒の成長のプロセスから個性を見出し、心の動きに対するきめ細かな対応②教師自身の学習の成果と自らの体験を生徒との対話で活かし、「師弟同学」という意識をもつことが重要であると結んだ。

今回の教職員対象の研修会は「道徳教育の展開について」のテーマで開催され、約40名の教職員の方々が聴講されました。

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