開星高等学校の「ドリカム研修」にて江島センター員が講義
平成25年4月24日(水)、道徳科学教育センター員の、江島 顕一助教が島根県の私立開星高等学校の「ドリカム研修」にて、道徳教育に関する講義を行いました。
これは、開星高等学校の特別進学コースに在籍する2年生29名が本学の見学に来校され、キャンパスの見学や大学の模擬授業の体験の後に、特に高校側からの要請により、本学の建学の精神である「知徳一体」の人材育成の実現に向けて展開している道徳教育を、高校生向けに実施したものです。
江島助教は、「命のつながりと家族への感謝」をテーマに、まず日本の道徳教育の歴史の中で大切にされていた一つに「孝行」があったと切り出し、それを現代的な視点から「家族への感謝」と置き換え、高校生に日頃から、あるいは父の日や母の日、敬老の日などに家族にどのようなことをしているのかを問いかけました。
続いて、「命のつながり」を理解するため、江島助教自身を例として、手作りの家系図を掲げ、誰もが命のつながりの中で生きており、そのつながりの一部として生かされている存在であることを論じました。また、誰もがこうした縦と横の広大なつながりを持って生きているがゆえに、自身のことはもちろん、他者の命や存在を尊重することが大切であると述べました。
そして、「家族への感謝」を伝える実践として、「50円の親孝行」を紹介し、直接家族と向き合って伝えることは恥ずかしくもあり、照れくさいものであるため、葉書に書いて送ることを勧め、実際にドリカム研修で得たことや学んだことを書いて送ろうと葉書をプレゼントしました。
最後に、講義のアシスタントを務めてくれた現役の大学生3人から、各自が高校2年生の時に進学や進路についてどのように考えていたか、実際に大学に進学した上での将来の夢や目標、そして家族への思いについて発表し、講義を終了しました。
【ドリカム研修とは・・・】
開星高等学校の建学の精神である「品性の向上をはかり、社会の発展に役立つ有望な人材を育成する」ことを具現化するための教育プログラムである「ドリカムプラン」の一環として、生徒一人一人が自分の進路や進学について向き合うための研修