第2回 高校教員のための「道徳教育講座」を開催
8月7日(水)に第2回高校教員のための「道徳教育講座」を開催いたしました。
この講座は、昨年、千葉県の公立高校において道徳の時間が必修化されたことに対応し開催しましたところ、受講者より好評を得ましたので、引き続き開講したものです。今年は千葉県教育委員会のご後援とご協力をいただき、より充実した講座となるよう企画いたしました。
講座では、まず、本学学長及び道徳科学教育センター長の中山 理が「グローバル時代に求められる道徳教育」と題して、なぜ道徳教育が必要なのか、今必要とされる道徳教育とは何か、といった内容で講演を行いました。続いて、千葉県教育庁指導主事の武富恒徳氏より「千葉県における道徳教育について」と題して、千葉県が取り組む教育施策の中での道徳教育の位置づけや千葉県が作成したビデオ教材の視聴を交えた具体的な道徳教育の進め方等についてご講演いただきました。そして、千葉県立大多喜高等学校教諭の森田圭一氏より「高等学校における『道徳』実践事例」と題して、研究指定校として実践してこられた道徳教育についてご講演いただきました。
また、本学と学術交流協定を締結しているアメリカで人格教育の研究・実践を行っているミズーリ大学セントルイス校の人格・市民性センター( Center for Character & Citizenship) の共同センター長であるマーヴィン・バーコヴィッツ博士からは「学校を変えるエンパワーメント教育」と題して、民主主義社会における道徳教育の必要性や中でも教師の人格が最も重要であるといった点についてご講演いただきました。
受講者からは「道徳とは何かということが理解できた」「道徳がなぜ必要なのか」「千葉県の道徳教育に対する熱意が伝わってきた」「高等学校での道徳教育の実践事例が参考となった」「人格教育の大切さがわかった」「教師自身がどうあるべきかを改めて感じた」など多数のご意見をいただくことができました。
「高等学校における道徳教育の実質化を考える」をテーマで行われた今回の講座は、4時間30分ほどの短い時間でしたが、受講者はそれぞれに熱心に聴講や質疑を行ない、満足した雰囲気の中で閉会しました。